よりカオスに、より綱渡りに、よりハイテンポに
絶望先生の2期である本作品。
1期と比べると、制作シャフトのお遊びが暴走しまくっているが
本作品とベストマッチしているように感じた。
ストーリーは相変わらず毒の聞いた社会風刺と
普通なら気にしないような細かい点に着目したコメディ。
1期と比べると活躍しないキャラクターも増えてはいるが、
バランスよく主要キャラクターを扱っていたように感じる。
ただ、前期と比べるとキャラクター的な深みは浅くなった。
1期がキャラクター紹介で2期は本筋に入るような形なので仕方ないといえば仕方ないが、
もう少し一人一人のキャラクターにスポットを当てた話があってもよかったかもしれない。
しかし、前期に比べストーリーのテンポが高速化、当社比1.5倍とも言える速さで進んでいく。
作品のクドさを濁すことは出来たが、一時停止ボタンを押さないと
見逃してしまうシーンが多いのは評価に困るところ。
ただ、その見逃してしまうシーンに「やばいこと」が結構書かれているので
そういう意味では上手く利用しているのかもしれないが・・・(苦笑)
更に今期では実験的要素も目立った。
作中でラジオドラマをやったり、声優シャッフルをしたり、
謎のポロロッカ語(字幕付き)で15分ほど放送したり、謎の変身美少女OPになったり
過剰なまでのお遊び&演出が多かった。
ある種、この作品の蛋白になりがちで止め絵が多くなりそうな作風を
過剰な演出や独特の手法で「動き」のあるアニメに仕上げている。
恐らく制作が他社であれば、紙芝居並みの止め絵が多発しそうな作風なだけに
この点は制作が「シャフト」で正解な作品だったと言える。
1期よりも濃く、綱渡りを逆立ちで行うようなブラックジョークを
ハイテンポで構成されている本作品は1期よりも高評価出来た。
しかし、やはりブラックジョークなので人を選ぶのは仕方ないかもしれない(苦笑)
制作の実験的話も見づらいだけのものもありましたし・・・
ただ、本作品の特徴は「よくそんなネタ思いつくな」というような
細かくつついてくるような面白味がある。
1期を見て気にいったかたは是非、2期も御覧ください。
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