珍しい演劇アニメ
本作品は「演劇部」を中心としたアニメだ。
しかしながら、本質は主人公の女の子の成長と友情を描いている。
ストーリーは、あがり症な主人公が強引に「演劇研究会」に入れられるところから始まる。
演劇を通じて、あがり症な女の子が少しずつだが声を出せるようになり
成長していく様子は素直に面白いと感じた。
しかし、このアニメはせっかくストーリーがいいのに様々なところで損をしている。
1つは部長の存在。
部長は声帯麻痺という病気を抱えていて、
演劇を続けるのが無理と言われてる中で演劇部をやめて自分の部活を作っている。
そこまではいい。
しかし、あまりにも彼女自身の自己満足のために他人を巻き込みすぎている。
あがり症な子を無理矢理部活に誘って、更にはいきなり主役に勝手に抜擢したのに
「演劇なんてやめてしまいなさい」
なんていう部長さんは頭おかしいんじゃないかと(苦笑)
部長の心情や立場はわかるんですが、あまりにも行動や言動がヒステリックだった
もう少し脚本や演出を工夫すれば、生きるキャラクターなだけに
ヒステックな印象が強すぎてしまった。
2つめは声優。
名指しするのものアレだが、「樹元オリエ」さんは声優としての経験もあまりないせいか
お世辞にも上手いとは言えずせっかく感動や泣くシーンなのに感動度が激減する。
川澄綾子、斎藤千和、植田佳奈といった経験豊富な声優さんも出ているのに、
なぜメインは経験が薄い人なんでしょうか?
まあ・・・・裏事情でしょう(苦笑)
3つ目は作画。
パステルカラーのように柔らかい色合いと雰囲気は良かったのだが、
作画のレベルは低く雰囲気でごまかしてるところが多かった。
全体的に見たストーリーの流れやキャラクターは良い。
それだけを見れば★4つの評価をつけられたのだが、
部長、声優、作画の3点が低評価つながってしまった。
話数で言えば、6話以降は部長も落ち着いていい出来栄えなのだが、
それ以前の声優やストーリー、キャラクターに慣れるまでに時間がかかる。
主人公の声優さえ違えば、作品のイメージもだいぶ変わったと思うのですが・・・
せっかく全体的なストーリーはいいのに惜しい作品です。
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