デトロイト・メタル・シティ
★★★☆☆
主人公・根岸崇一はポップでオシャレな音楽を好む青年。
大学進学に伴って上京してきた彼はポップ歌手としてデビューする夢を叶えるため、
大学卒業後にレコード会社と契約する。
ところが事務所から根岸が歌わされることになったのは、
彼の趣旨とは正反対のデスメタルであった。程なくして根岸は悪魔系デスメタルバンド
「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMのギターボーカル
「ヨハネ・クラウザーII世」に仕立て上げられ、デビューする事になってしまう。
メタルは嫌いな根岸だったが、いざ歌ってみると秘められたメタルの才能を発揮して
たちまちバンドは大ブレイク、根岸自身の思いに反してクラウザーはカリスマと化し、
DMCは一躍世間の注目を集める人気バンドとなる。
ハイテンポジャンキーアニメ
本作品は1話15分構成になっています。
しかし、その15分構成を非常に上手く活かしており、
ハイテンポかつ息をもつかせぬストーリー展開は見ていて非常に面白かった。
ストーリーは、普段はいたって真面目でフォークシンガーのような甘い歌をうたう。
しかし、何の因果か彼は人気デスメタルバンドでクラウザーと呼ばれる
人気ボーカリストとして仕事をしていく。
この普段の彼と、クラウザーとしてのギャップは真逆だ。
このシュールとも言える人間性の違いは笑いがとまらないことも多かった。
メタルバンドというあまり知らない世界観と、
普段の普通すぎる世界観を上手く組み合わせており、
テンポの良さが見ている側の笑いを自然と誘う。
残念ながらDMCというバンドが人気を勝ち得て、
伝説のギター(ギターに人間の血を吸わせた?w)を受け継ぐところで終わっている。
非常にこの後の展開が気になってしまい、コミックを買ってしまいました。
しかし、アニメ内でも奇抜な行動やストーリーが、
作者の頭の中はどうなってるんだと思われるものが多かった。
例えば、東京タワーをレ○プ(笑)
例えば、タンバリンをレ○プ(笑)
例えば、1秒間に10回「レ○プ」という(笑)
他のアニメでは類を見ないギャグセンスというか話のセンスは
作品自体の個性を感じました。
また、主人公以外のキャラクターも非常に個性的。
バンドの事務所の社長である女性はパンキッシュな性格で
「怒りでコカンがヘソまで裂けた」など非常に奇抜な発言をしますw
個性的でどこかおかしいメンバーと、不通状態の主人公のギャップや
クラウザー状態でのはじけっぷり。
まさにパンキッシュな雰囲気を作中で感じることが出来ました。
しかし、この作品は人を選ぶ。
下品というか、露骨すぎるエロネタギャグやはじけすぎているメンバーなど
人によっては嫌悪感をいだいてしまうかもしれない。
だけど、パンク=誰しも受け入れるものではない。
という音楽性とも相まって好感が持てます。
やりすぎ&下品さを受け入れるかどうかで
この作品に対する感想が180度変わってしまうかもしれません。
物語が中途半端で終わっている、人を選ぶという点を考慮して
若干低評価にしましたが、個人的には非常に好きでした。
是非、続編をOVAで(ここ大事)だして欲しい作品です。
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メタルとパンクとはひじょうに異なるものなのではと、私は解します。ご参考になるものか分かりませんが、↓は私による原作まんがのレビューです。
http://witzkrieg.blogspot.com/search/label/%E3%80%8C%E3%83%87%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3%E3%80%8D