★★☆☆☆
一般人には知られていないが、この世界には魔術を操る魔術師が存在している。
その中には自然の力を司る精霊の力を借りて妖魔を退治する人間「精霊術師」も含まれる。
主人公・八神和麻は、炎術師の名門・神凪家に生まれながら炎術の才を
まったく持たなかったために一族から追放され、日本を離れた。
4年の月日が流れ、風術師となって再び日本の地を踏んだ和麻は、
タイミングよく起こった神凪の術者の殺害容疑をかけられてしまうが……。
B級異能力者バトル
この作品は非常に底が浅い。
原作の作者である山門敬弘が亡くなっているため、
一生未完のままのアニメ作品になっているのも非常に残念なところです。
物語は簡単に言えば異能力者バトルに妖魔退治を合わせたもの。
更には非常にB級であるため、どんな作品かも見え見えです。
ダークヒーロー的な主人公と強気な少女を中心としたストーリー展開をし、
そこに主人公の過去や、昔の恋人の因縁があったりして
主人公のダークヒーロー振りが序盤と終盤にはあります。
序盤は一族から自分を破門にした父親とのバトルや、
裏切っていた協力者?などもあり、B旧作品ながらも見れる作品を展開してきました。
更には、主人子が死のキッカケを作ってしまった人物の妹の復讐劇もあり
ダークヒーローらしい展開は見れるものがありました。
しかし、ここでネタが尽きる。
中盤からは主人公とヒロインのラブコメ的な展開を交えつつの妖怪退治。
この中盤はキャラクターの魅力で引っ張るところですが、
ヒロインの魅力が弱いため引きつけられる所では無かった。
更に終盤。
主人公の昔の恋人の姿に似た物をつくったラスボス的存在への復讐劇が始まります。
この展開は「お!!まさか、ダークヒーローらしい展開戻ったか?」
しかし、この作品への期待のしすぎでした。
ダークヒーローらしい展開は2,3話で終り、あっさりヒロインと戦って改心。
この改心したシーンはかなりがっかりしました。
更に原作未完に加え、アニメも2期に続くような展開で終わっているため
2期は絶望的だと思います・・・・
全体的にストーリー展開や演出や能力などが
全てどこで見たような似たようなものばかりです。
オリジナリティを感じる部分があまりなく、
ある意味ここまでお約束展開をつなぎ合わせるのは凄いと思います。
更に戦闘シーンは非常に同じような展開が多い。
もう少しひねるのある戦闘シーンやアクションがあれば、評価は違いましたが
一番力が入っていたのは主人公と父親のバトル×2(1回はコメディ回)
その他はビルが切れたりする演出は有ったものの、ワンパターンなものが多かった。
また、随所にパンチラ要素や服が破けるなどのシーンはあるものの、
あまり派手な感じではないため、そういうのを期待してみる作品ではなく・・・
せめて完結しているか、もう少し捻りのある展開があれば評価は違ったものの
あくまでベタなB級作品に収まっているのが残念。
ただ、お約束展開が多いためか見れない作品になってないのは不思議です。
24話構成ですが、結構あっという間に見てしまった印象があります。
一体なぜ・・・・w
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